記事詳細

トランプ大統領、暴走加速でマティス氏「更迭」!? “重し”なくなり米中軍事衝突の恐れも (3/3ページ)

 マティス氏辞任説が報じられる背景には、どんな事情があるのか。

 今年に入り、マティス氏と近い国際協調派とされるハーバート・マクマスター前大統領補佐官(国家安全保障担当)や、レックス・ティラーソン前国務長官が政権を去った。後任である、ジョン・ボルトン大統領補佐官(同)と、マイク・ポンペオ国務長官は超タカ派とされ、マティス氏は「世界観に違いがある」と語るなど、距離があった。

 トランプ政権は、中国の習近平政権を「安全保障上の脅威」と位置づけ、7月に「対中貿易戦争」に踏み切った。軍事的にも積極的行動を続け、9月下旬には、核兵器搭載可能な戦略爆撃機「B52」を、中国が覇権を強める南、東シナ海で飛行させた。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「トランプ氏にとっては、重しが取れたようなもので、制御できる人物がいなくなる。トランプ政権は『やられたらやり返す』というような、直情的な方針に傾く恐れがある。中国への武力行使・衝突も予想される」と語った。

 ロシアとの関係を指摘する見方もある。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「マティス氏が辞任するとすれば、対ロシアをめぐる、トランプ氏との考え方の違いが原因ではないか。トランプ氏は、ロシアとは妥協して提携して中国を追い込んでいく考えだが、マティス氏は、ロシアも中国と同様の脅威として捉えている」と話す。

 そのうえで、トランプ氏と軍との関係について、藤井氏は「トランプ氏は軍の意思を尊重するタイプの人物で、『対中戦争』を見据えて海軍、空軍の軍拡も行った。仮にマティス氏が交代したとしても、軍との関係は問題なく、悪化するようなこともないだろう」と分析している。

関連ニュース