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中国を牽制! 米艦、台湾海峡通過のワケ 潮匡人氏「東アジアの安定図る力強い動き」 (1/2ページ)

 米国防総省と台湾国防部(国防省に相当)は22日、米軍の艦船2隻が台湾海峡を通過したことを明らかにした。「米中新冷戦」が顕在化するなか、ドナルド・トランプ米政権としては、台湾を軍事的に威嚇し、東・南シナ海への覇権も隠さない習近平国家主席率いる中国を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。「日米台の対中包囲網」が始動し始めたのか。

 航行したのは、米海軍第7艦隊(本拠地・神奈川県横須賀市)所属のイージス駆逐艦「カーティス・ウィルバー」と、イージス巡洋艦「アンティータム」。カーティス・ウィルバーは、東日本大震災(2011年)で、日本の支援にもあたった艦船だ。

 台湾海峡で米艦船の航行が確認されたのは、同艦隊のミサイル駆逐艦2隻が北上した今年7月以来で、それ以前は2007年にさかのぼる。

 台湾国防部は、今回の動きを「台湾海峡の国際水域を通過する定期的な行動だ」と説明した。

 米国防総省のロブ・マニング報道部長は記者団に対し、「2隻の航行は、米国が掲げる『自由で開かれたインド太平洋』構想に基づく。国際法に基づき、今後も艦船や航空機の航行や飛行を続ける」と強調した。

 明らかに、トランプ政権による「対中メッセージ」といえる。

 中国は同日、中国南部広東省湛江(たんこう)の海軍基地周辺で、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の海軍と、初めての共同海洋演習を始めた。

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