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南海トラフ地震の前兆か…けさ和歌山で震度3 専門家「さきがけの一つである可能性ある」 (1/2ページ)

 和歌山県周辺で地震が相次いでいる。5日午前8時19分ごろ、紀伊水道を震源とする最大震度3の地震が発生、2日には震度4を記録し緊急地震速報も出た。南海トラフ地震が想定される地域だけに不安は拭えない。専門家は「今回の地震は南海トラフのさきがけの一つである可能性もある」とみている。

 気象庁によると、5日の地震はマグニチュード(M)4・5と推定される。2日の震度4の地震も震源地が紀伊水道で、M5・4だった。

 本紙で「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」(毎週木曜)を連載する地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は「震源の紀伊水道自体は全体として地震が多いが、歩いている人も驚く震度4以上のものは珍しい」と解説する。

 政府の地震調査研究推進本部が、「今後30年以内の発生確率を70~80%」としている南海トラフ地震は、東海沖から九州沖の太平洋海底に延びる溝状の地形(トラフ)に沿って起きる可能性があるM8~9クラスの地震で、関東から九州にかけての太平洋沿岸地域で10メートル以上に達する津波が押し寄せる可能性も指摘されている。

 政府の想定では、30メートル超の津波などで最大死者30万人以上、220兆円の経済被害が出るとされる。

 気象庁によると、1944年の前回の南海トラフ地震、46年の昭和南海地震から70年あまり経過しており、切迫性が高まっているとされている。

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