記事詳細

米中対立激化!APEC、史上初の「首脳宣言なし」で閉幕 ペンス氏「一帯一路」を痛烈批判

 米中対立の影響が、国際会議に波及した。パプアニューギニアで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が18日、史上初めて首脳宣言を採択せずに閉幕したのだ。米中が通商問題で、それぞれの主張を盛り込むよう求め、調整がつかなかった。中国代表団による“乱入騒動”も報じられた。

 「(反対したのは)部屋にいた2つの巨人だ」

 パプアニューギニアのピーター・オニール首相は閉幕後、首脳宣言断念の理由について、米中を念頭にこう語った。

 今回のAPECでは、米中のつばぜり合いが激化していた。

 マイク・ペンス米副大統領は17日の会合で、「米国は開かれた公正な取引を行う。われわれは締め付けるようなベルト(帯)や、一方通行の道路を提供するようなことはしない」と述べ、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を批判した。

 米国側は、中国が外資規制や行政審査を通じて進出企業に技術移転を強要する不適切な慣行や、国有企業への補助金を問題視した。

 一方、習近平国家主席は首脳会議で、米国の「自国第一主義」を意識して「保護主義と一国主義が台頭し、多角的貿易体制が打撃を受けている」と非難した。新華社が報じた。

 首脳宣言をめぐる駆け引きが続いた17日、中国代表団4人が、パプアのリムビンク・パト外相の事務所に押しかけ、警備員が呼び出される騒ぎとなったと、オーストラリアのメディアが報じた。

 中国は騒動を否定しているが、自国の主張が通らないことにいらだちを爆発させた可能性もありそうだ。

関連ニュース