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立民「ハラスメント防止ガイドライン」公表も…“建前”と“実態”の齟齬が見え隠れ

 立憲民主党は20日、「ハラスメント防止に関するガイドライン」を公表した。党として「セクハラ・パワハラは許さない」という強い姿勢を示したわけだが、同党には、週刊誌などでセクハラ行為を報じられた議員が複数存在した。福山哲郎幹事長の記者会見で、疑問をぶつけた。

 ガイドラインは、セクハラやパワハラを定義し、速やかに厳正な対処を行うために「通報窓口」を設置。防止委員会の調査に基づいて、幹事長が懲戒処分などを決定するなど、厳しい内容となっている。

 しかし、同党の処分といえば、週刊誌にセクハラ行為を報じられた初鹿明博衆院議員=比例東京=は「政務調査会筆頭副会長の内定を取り消し」で、弁護士事務所の元女性秘書からセクハラを告発された青山雅幸衆院議員=比例東海=は「無期限の党員資格停止」だった(=その後、離党)。

 青山氏は今年5月、党本部に青山氏の議員辞職を求めた地元女性市議らを名誉毀損(きそん)の疑いで刑事告訴した。静岡地検は先月、女性市議らを「不起訴処分」としている。

 筆者は、福山氏の20日の記者会見で、「(立憲民主党は)建前と実態では大きな齟齬があるのではないか」「セクハラ被害者の救済になっていない」という趣旨の疑問をぶつけた。

 福山氏は「青山氏は(地元女性市議らへの刑事告発が)不起訴となったので、市議らを(民事訴訟で)訴えるために離党した」などと語った。筆者の質問に真正面から答えたとは思えない。

 ともかく、初鹿氏は現在も立憲民主党に所属しており、青山氏も衆院議員のままである。(ジャーナリスト・安積明子)

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