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東名あおり運転裁判、石橋被告「『ボケ』と言われムカついた」 涙で謝罪も遺族席を直視せず (1/2ページ)

 東名高速のあおり運転をきっかけにした死亡事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(26)の裁判員裁判で、石橋被告は法廷で初めて涙を流し、被害者に謝罪の言葉を述べた。ただ、遺族の座る席を直視する様子は確認できなかった。

 横浜地裁で開かれた公判の被告人質問で石橋被告は事故当日、当時交際していた女性と神奈川県内を観光した帰りで、女性を家まで送るために名古屋方面に向かっていたと述べた。

 同県内の中井パーキングエリアで、死亡した萩山嘉久さん=当時(45)=とトラブルとなった経緯を「車を降りて、タバコ吸いよって、吸いよう途中に(嘉久さんに)『邪魔やボケ』と言われて」と説明。「『ボケ』と言われたことにむかついた」と明かした。

 嘉久さんと妻の友香さん=同(39)=らが乗るワゴン車を高速道路上に停車させ、嘉久さんに暴行を加えた場面については「交際していた女性に『子供おるけんもうやめとき』と言われて、つかんでいた(嘉久さんの)手を離した」と説明。弁護側から理由を問われると「子供を巻き込んだりしたら悪い」と声を震わせ、下を向いて涙を流し始めた。

 メガネを外し、茶色いハンカチのようなもので顔をぬぐい、数十秒間黙っていたが、「子供がいると分からなかった。分かっていたら何もしなかった」と説明を続けた。