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【日本を亡ぼす岩盤規制】謎の制限!? なぜ「デジタル教科書」は広まらなかったのか (1/2ページ)

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 毎日16キロの荷物を背負って通勤することを強制されたら、どう思うだろうか? 国内線エコノミークラスの預け入れ荷物は20キロ以内(無料)なので、スーツケースを背負って歩いているようなものだ。

 これをやらされているのはサラリーマンではなく、日本の小学生だ。ついこの間まで、「置き勉」は禁止されていた。置き勉とは「置き勉強道具」の略で、教科書などを学校の机に置きっぱなしにして持ち運ばないことを指す。

 学校は、家庭学習で必要という建前で、これをずっと禁止していた。ところが、ゆとり教育の見直しで教科書は厚くなり、資料集なども増えてしまった。このほかにも体育着なども運ばなければならないため、小学生の通学で持ち歩く荷物の重量は、約7キロに達するといわれている。

 日本の小学校3年生の平均体重は約30キロである。実に、体重の約23%に達する。これを成人男性に当てはめてみよう。厚労省の統計によれば日本人の40代男性の平均体重は69・7キロである。その23%は単純計算で16・26キロだ。冒頭に述べた、飛行機の預け入れ荷物を背負って歩かされる話は、実はこの計算に基づくものだ。

 小学校3年生ですら、これだけの重量を背負わされているわけだから、1、2年生は推して知るべし。交通安全の観点からも極めて大きなリスクを放置してきたと言わざるを得ない。

 さすがの文科省も、全国の保護者からの批判を受けて、今年9月になって「置き勉」を容認する方針を示した。報道などによれば、文科省は9月6日に全国の教育委員会に対して、小学生の通学時の荷物の重さに配慮するよう求める通知を出したそうだ。

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