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【勝負師たちの系譜】居飛車党に転じ一皮むけた広瀬八段 1組でしのぎを削る超一流棋士たち (1/2ページ)

★竜王戦(3)

 タイトル戦で各棋士のランクが決められているのは、名人戦に繋がる順位戦のクラスと、竜王戦の組だけである。

 順位戦は最高がAクラス、竜王戦は1組だから、Aクラス(名人含む)で1組(竜王含む)に在籍している棋士が、現在の超一流棋士と言えるだろう。

 現在、この条件に該当するのは、羽生善治竜王、豊島将之棋聖・王位、久保利明王将のタイトル保持者と、深浦康市九段、佐藤康光九段、三浦弘行九段、広瀬章人八段、稲葉陽八段、糸谷哲郎八段の9人。

 何のことはない、長い年数をかけると、A級と1組のメンバーが、ほとんど同じになるのである。

 今期の竜王戦は、羽生と広瀬の対決で、2勝2敗の後の第5局は石川県和倉温泉「加賀屋」で行われた。加賀屋はプロが選ぶホテル・旅館100選で、日本一を36年取り続けている名旅館だ。

 広瀬は2010年に、深浦から王位を奪ったことがある。

 当時の広瀬は、振り飛車の穴熊党で、ほとんどの棋士が穴熊を使いこなせるこの現代でなお、当代一の使い手と、プロ仲間から評価されたほどの棋士だった。

 しかし本人は、穴熊だけではこれ以上の成長はないと思ったか、居飛車党に転じて、見事一皮むけた感がある。

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