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【勝負師たちの系譜】倉敷藤花戦 里見香奈に敗れ、谷口由紀の初戴冠ならず (1/2ページ)

★大山名人杯倉敷藤花戦

 プロの棋戦で自治体が主催、すなわちスポンサーになっている棋戦が2つある。

 大山名人杯倉敷藤花(とうか)戦と、加古川青流戦で、どちらも自治体の名前がついている。

 倉敷藤花戦は、大山康晴15世名人が死去した翌年の1993年、倉敷市が地元出身の偉大な棋士の功績を残すために作られた棋戦であり、今期で26期となる。

 女流棋戦で棋戦名に『女流』がつかないのは、この棋戦とマイナビ女子オープンだけで、特に藤の花は倉敷の市の花なので、このネーミングにしたようだ。

 タイトルの番勝負は三番勝負で、第1局を東京で行い、第2局は「倉敷市芸文館」で公開対局として行われる。第2局で1勝1敗となった時は、翌日同じ場所(非公開)で戦って、タイトルの行方を決めるというのが、例年のパターンだ。

 この棋戦の第1期は、林葉直子氏が優勝したものの、第2期から8期までは清水市代女流六段の独壇場であった。その後、ライバルと言われた中井広恵女流六段が3期、保持するが、現在は里見香奈女流四冠がタイトルを持っている。

 今期の挑戦者は、2年前と同じ谷口由紀女流二段。若手の男性棋士を公式戦で破ったこともある実力者で、結婚して姓が変わってからは特に好調である。

 ただ、タイトル戦では意識しすぎるのか、過去、もうどうやっても間違えようがないと思われる局面から、逆転負けをしたのを何度も見たことがある。

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