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大がかりな嘘に逆に燃え上がり…国際ロマンス詐欺 だます手口とだまされる心理 (1/2ページ)

 SNS上で外国の軍人などを装い、女性に恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」で、福岡県警などはナイジェリア人の男ら4人を逮捕した。見ず知らずの外国人男性から求愛されるなど荒唐無稽な手口にも見えるが、なぜだまされてしまうのか。専門家に聞いた。

 詐欺の疑いで逮捕された男らは昨年ごろ、福岡県に住んでいる複数の女性に外国の軍人や米軍関係者らを装ってSNSで接触。「会いたい」とメッセージを送り、「日本に行くチケット代が必要」「軍を辞めるには金が必要」と言って多額の現金をだまし取った疑いなどが持たれている。被害者の一人は50代女性で、約600万円をだまし取られたという。

 国際ロマンス詐欺の情報を提供する民間団体のホームページによると、外国の軍人などを名乗る男はSNSや語学交流サイト上で標的の女性と知り合い、甘い言葉を使って恋愛をしているかのような気分に盛り上げていくという。

 筑波大学人間系の原田隆之教授(犯罪心理学)は、「容姿を褒められたり、甘い言葉でくすぐられたりしたのではないか。男の言葉が女性の自信に繋がっていれば、その相手を逃したくなく、お返しをしたいという『互恵性』の心理が生まれる。外国の軍人が突然接触してくるなど冷静に考えれば嘘くさいが、大がかりな嘘で逆に燃え上がってしまうこともある」と分析する。

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