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安倍首相「増税回避」4月にも決断か 10月増税強行で「日本発」世界経済低迷も 識者「現時点で引き上げの可能性は半々」 (3/3ページ)

 田中氏は、安倍首相の看板政策「アベノミクス」を後押しする浜田宏一内閣官房参与(米エール大学名誉教授)の考えに近い。

 安倍首相はこれまで2回、消費増税を延期する政治的判断をしてきた。今年10月の増税についても、「08年のリーマン・ショックのようなことがない限り」との条件付きで実施する方針を繰り返してきた。

 この「リーマン・ショックのような」という条件について、菅義偉官房長官に近い、自民党の和田政宗参院議員は次のように語った。

 「世界経済の失速や株価を見ると、私は『今がまさにリーマン・ショック級だ』という認識だ。国民生活向上のために、経済を良くするために、どうすべきか…。安倍首相の決断次第です」

 確かに、安倍首相はまだ、「必ず上げる」とは確約していない。だが、政治的に、簡単な決断ではない。

 政治評論家の伊藤達美氏は「安倍首相が3回目の延期をする場合、増税をやらない『新しい判断』(=理由)を示さねばならない。野党は『増税しないのはアベノミクスが失敗したからだ』と批判・追及してくるはずだ。『増税延期・凍結』の信を問うため、衆参同日選の可能性もあるが、国民に『あまりに党利党略だ』と映る可能性もある。一方で、増税すれば景気の冷え込みは避けられない」と語った。

 進むべきか、退くべきか。

 前出の田中氏は「増税を強行すれば、世界中に不安が一気に広がる危険性がある。安倍首相は来年度予算成立後、遅くとも4月には重大決断するのではないか」と語った。

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