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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】日本列島を変形させるプレートの動き 国土地理院が位置情報補正の仕組み開発へ (1/2ページ)

 日本の地図を作る役所、国土交通省国土地理院が、位置情報を補正する仕組みに乗り出した。いままでの位置情報では間に合わなくなったのだ。

 日本列島は、東や南から衝突してきているプレートで、いつも変形している。東から来る太平洋プレートは年に8センチ、南から来るフィリピン海プレートは年4・5センチだけ、押しよせてきている。押しよせてくる速さは一定である。

 これが日本列島に起きる地震や火山噴火の元凶だ。太平洋プレートはマグニチュード(M)9・0の2011年に起きた東日本大震災(地震名は東北地方太平洋沖地震)を起こした。フィリピン海プレートも、いずれは南海トラフ地震を起こす。

 これらプレートの動きは、大地震が起きなくても、時々刻々、日本列島の形を変えている。

 たとえば千葉・野島崎や静岡・御前崎や高知・室戸岬の先端は年々下がっている。その大きさは御前崎の場合、50年間で25センチほどだ。

 これはプレートが沖合で衝突していて、日本列島を引きずり込んでいるせいだ。大地震のたびに飛び上がることを繰り返してきている。

 ところで、昨年11月から実用化された日本の人工衛星「みちびき」による位置の情報は、いままでよりもずっとよくなった。

 いままでは、米国の衛星利用測位システム(GPS)に頼っていたが、18年から日本版GPSを担う人工衛星が稼働した。これによって、誤差は10メートルもあったものが、最小で数センチに向上した。

 ところが、実際の日本列島とのずれが無視できなくなってしまったのだ。今の地図は過去のある時期の姿で固定されているものだからだ。

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