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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】震災から8年 “看板”変えるも“遺伝子”変わらぬ野党… 揚げ足取り、内輪もめばかり (2/2ページ)

 要するに、民主党政権は正確な情報提供どころか、肝心な情報を隠蔽し操作していたのだ。それを敏感に感じ取った国民は政府を信用しなくなり、自分で外国の情報を集めるようになった。まったく情けない事態だった。

 そんな政権を作った民主党も、いまはない。その後にできた民進党もなくなって、いま立憲民主党と国民民主党などに姿を変えている。だが、名前が変わっても、遺伝子はそのままではないか。政権を担う力量と信頼性には、大きな疑問符が付いたままだ。

 政権を失って以来、旧民主党議員たちがエネルギーを費やしてきたのは、もっぱら「内輪もめ」と「揚げ足取り」である。

 安倍晋三政権の揚げ足取りがうまくいかなくなると内輪もめし、内輪もめが一段落すれば、また揚げ足取りに精を出す。これで国民の支持が高まるわけもない。

 なぜ、野党はダメなのか。

 根本の理由は、現実を直視せず、頭で考えた理想を追い求めているからだ。それでも、政策がインセンティブ(動機付け)重視の標準的経済学に基づいているなら、まだ救いがあるが、それもない。多くの問題は法律家的思考で、単純に正邪を色分けしてしまう。「成長できなくても格差を是正すればいい」とも考えている。

 以上の傾向は、どの野党も大同小異だ。それでも団結できないのは、だれもが「オレが正しい」と思い込んでいるからだ。柔軟に対処しようとすると「オマエは軟弱だ」と批判される。それなら分かれたほうがマシと考える。だから、内輪もめが絶えない。

 そんな野党であり続ける限り、政権奪取は夢のまた夢ではないか。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『明日の日本を予測する技術』(講談社+α新書)がある。

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