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【突破する日本】新元号「令和」に込められた思い 現在の中国・朝鮮半島情勢と重なる時代背景踏まえ (1/2ページ)

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 5月1日から使用される新元号が「令和(れいわ)」に決まった。元号は漢籍を出典とするのが常だったが、今回は初めて国書を出典とした。『万葉集』巻五の「梅花の歌三十二首」の序文として書かれた漢文だ。日本の漢文の文化も層が厚く、そこからの採用は妥当だろう。

 出典は《初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く、風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす》。

 天平2(730)年正月(旧暦)13日、九州・太宰府の長官、大伴旅人(おおとものたびと)の屋敷で、梅の花を愛でる宴会が開かれた。その際の様子を描いたもので、「初春のよい月で、空気がよく、風は和らいでいる。梅は鏡の前の美女が化粧する白粉(おしろい)のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っている」という意味だ。その中の「令月」の「令」、「風和ぎ」の「和」を採った命名だ。

 早速、反安倍陣営のメディアなどは「令は『命令』の令」と説明し、ケチを付けているが、「令」は「巧言令色」や「令嬢」でも使われる、「よい」「りっぱな」という意味だ。そんなに圧制社会が到来してほしいのだろうか。

 出典部分となった「風和らぎ」とは、単に春の訪れによって風が和らいだことだけを言うのではない。穏やかでのんびりした中で酒を呑み、和歌を詠じることが可能となった背景に国際情勢の変化があった。

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