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「枝野ドクトリン」が招く野党の亀裂 国民民主党内で強まる脅威論 (1/2ページ)

 立憲民主党の枝野幸男代表が3月末に発表した「当面の活動方針」が波紋を広げている。他の旧民進党系党派からの「引き抜き」を示唆した内容だけに、矛先を向けられた国民民主党の警戒感は臨界点に達しつつある。亀裂が深まれば夏の参院選での野党共闘にも影を落としかねない。

 「野党第一党のリーダーシップが問われている。おごれる者は政権にはつけない。旧民進勢力が分断されて喜ぶのは自公政権だ!」

 国民民主党の原口一博国対委員長は2日の記者会見で、立憲民主党の活動方針を強い表現で批判した。国民民主党の増子輝彦幹事長代行も1日夜のBSフジ番組で「理解できない。『排除の論理』だ」と不快感を口にしている。

 無理もない。活動方針には、次期衆院選の公認の対象に「前回他党や無所属で立候補し、立憲民主党と政策理念を共有する人」を含めると明記されているからだ。立憲民主党中堅は「『早くこっちに来い』というメッセージだ。枝野氏は、小沢一郎代表率いる自由党と組む国民民主党を敵と見定めた」と解説する。

 その活動方針は、国民民主党内で「枝野ドクトリン」と呼ばれる。他党の切り崩しと自らの勢力拡大に突き進む枝野氏への批判を込めた呼称だ。国民民主党幹部は「『ドクトリン』の発表で党内の雰囲気は変わった。立憲民主党との協調路線は影を潜めた」と明かす。