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安倍首相批判強める石破茂氏 “党内野党化”でさらなる孤立も (1/2ページ)

 「ポスト安倍」を狙う自民党の石破茂元幹事長が安倍晋三首相の批判を先鋭化させている。憲法改正では首相の考えに距離を置き、新元号「令和(れいわ)」にも「違和感がある」と物言いをつけた。首相批判は反発を招き、先月末には貴重な若手議員が石破派(水月会、19人)を退会した。現在は統一地方選の応援で全国を行脚しているが、“党内野党色”を強めれば、さらなる孤立を招きかねない。

 石破派は4日、統計学の専門家を招き、国会内で政策勉強会を開いた。

 「この国は52%が女性だが意思決定の場で女性がえらく少ない。能力を生かす社会になっていない」

 石破氏は会合でこう述べ、人口比に合わせ女性管理職を増やすよう訴えた。

 野党が厚生労働省の「毎月勤労統計」問題に矛先を向ける時期に、あえて統計問題を取り上げる姿勢は、安倍政権との距離を演出しようという思惑が透ける。党内の「反安倍」勢力の受け皿を目指し、首相批判を強めているとみられ、石破派議員は「彼なりの正論を吐いてこそ『次』につながる」と意気込む。

 強気のよりどころは地方人気の高さだ。石破氏の側近は「次期総裁選で岸田文雄政調会長が相手になれば、石破氏は知名度を武器に党員票の7割を取るだろう」とみる。

 石破氏は先月下旬以降、統一選にあわせ、計15日間で少なくとも延べ1都2府14県を回った。首相との一騎打ちとなった昨年9月の党総裁選で石破氏を支持した国会議員に電話をかけ、地元の関連候補の応援を申し出ているという。行脚には自らの支持基盤固めの狙いもある。