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【高橋洋一 日本の解き方】混迷深める英国のEU離脱 首相と野党の妥協案に活路も…結果問わず経済停滞の懸念 (1/2ページ)

 英議会で欧州連合(EU)離脱合意案の否決が繰り返され、代替策も提示できない状態が続いている。メイ首相は2日、離脱日について、12日からの再延期を求める意向を示した。

 筆者も各方面から聞かれるのだが、今後の見通しをスッキリ説明できない。おそらくメイ首相も英議員も誰も確たることをいえないのだろう。それでも、今後の選択肢に応じて何が起こるのか、整理してみよう。

 当初の離脱交渉の期限は今年の3月29日だった。それまでに、英議会は満足できる案を決められず、期限は4月12日までと延期された。

 このままだと「合意なき離脱」という、英国にとってもEUにとっても最大の悲劇になろうとしている。こうした事態に対して、英国と隣国のアイルランド、フランスの両首脳は、時間はまだあるとして英国に対応を求めている。

 メイ首相はEUと合意した「離脱協定案」を英議会に3度も提出したがいずれも拒否された。英議会もメイ首相の離脱案以外の代替案を模索してきたが、賛成多数を得られていない。

 その本質的な理由は、英議会の中に、本音として離脱を望まない議員が多いからだ。

 とはいうものの、離脱撤回やEUとの関税同盟への残留という分かりやすい案の支持者は、英議会の半数近くいるが半数を超えているわけではなく、同時に、メイ首相らの離脱案への支持も半数を超えていないという、分かりにくく微妙な状況になっている。

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