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【突破する日本】新元号「令和」に多くの国民が好感も… 何でも反対「アベノセイダーズ」に教養&文学的センスなし (2/2ページ)

 新元号が『万葉集』を直接の出典としたことは多くの想像力を働かせる。日本最古の歌集『万葉集』には天皇から農民、防人まで国民各層の歌が差別なく収録されている。故・渡部昇一氏は「和歌の前の平等」(『日本語のこころ』1974年)と呼んだが、この伝統は毎年1月の宮中歌会始に受け継がれている。日本は古くから他国に比べても身分差が少ない。そういう国柄であるということだ。

 また、『万葉集』の和歌は、現代の私たちにも理解できる。防人の歌として有名な「父母(ちちはは)が頭掻(かしらか)き撫(な)で幸(さ)くあれて言ひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる」(巻二十)は、出征に当たり、両親が頭を掻き撫でながら「元気でな」と言ってくれた言葉が忘れられないというものだ。情景や心情も理解でき、胸に迫って来る。日本語が古くから基本的に変わっていないからだ。現代英語が古英語や中世英語と全く別の言語であるのとは対照的だ。

 日本語は連続する言語であり、日本という国家もその頃から連続している。その連続している国家が、さらに先に続くべく御代替わり(みよがわり)を迎える。日本の国柄に思いを馳せながらその時を迎えたい。

 ■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程退学。専攻は憲法学、思想史。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。教育再生実行会議委員、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長など。法制審議会民法(相続関係)部会委員も務めた。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)、『公教育再生』(PHP研究所)など多数。

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