記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】「年金破綻」はトンデモ予言だ! 真に受けた人はリスク増える…日本の「老後」の正体を明かす (1/2ページ)

 マスコミでは「年金は破綻する」など、将来を悲観する議論がここ何年も繰り返されてきた。高齢化社会の本当の問題は何だろうか。

 かつて「ノストラダムスの大予言」が多くの小中学生の心をつかみ、恐怖のどん底に叩き落したように、破綻に関する「予言」は、人々の恐怖心や「怖いもの見たさ」を刺激する。人は根本的に、不安要素に惹(ひ)き寄せられてしまう。

 多くの人々が経済危機説を信じるのは、実際にたくさんの人が、老後や将来に不安を抱いているからだろう。そうした人向けの「煽(あお)り本」は、出来の悪いホラー小説のようなものだと筆者はみている。

 しかし、マスコミによるおどろおどろしいが根拠薄弱な極論を真に受けて、人生の将来設計や投資計画を立てるのは、あまりに危険な行動だ。その行いが、時に人生で後戻りできない程の損害を生む可能性すらあるからだ。

 世の中には、人の不安心理を利用する人が存在するため、注意が必要だ。筆者の亡くなった親は、しばしば証券会社や銀行にそそのかされていた。金持ちではなかったが、預金と国債を持っていたため、証券マンや銀行マンが「このままだと日本の財政が悪化して、国債は暴落するから持ってちゃいけないですよ」「年金はもう潰れているので備えが必要ですよ」とあおっては、国債を売ってリスクの高い投信を買うことを勧めていた。そういった商品は手数料も高いため、証券会社や銀行にとってメリットが大きいからだ。

関連ニュース