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「ビジョンなき経営幹部にうんざり」 ゴーン容疑者の発言全文 (1/3ページ)

 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(65)の弁護人が9日に公開した再逮捕前の動画で、ゴーン容疑者が発言した内容は以下の通り。

 もし、皆さんがこの動画を通じて私の話をお聞きいただいているとすれば、それは、私が4月11日に予定していた記者会見を開くことができなかったということになります。この場で、4月11日にお伝えしたかった私のメッセージのエッセンスを皆さんにお伝えするとともに、皆さんが抱いている多くの質問にお答えしたいと思います。

 最初のメッセージは、私は無実だということです。これは何も新しいことではありません。1月に法廷で述べたことを再びお伝えしています。私にかけられている全ての嫌疑について、私は無実です。そして、それらの嫌疑に基づいて私に対してなされている非難についてもまた事実無根です。それらの非難は全て、私を強欲な人物、あるいは独裁的な人物として塗り固めるためになされたものです。それらは、文脈から切り離されたり、偏見に基づいてゆがめられたものです。

 私にかけられている嫌疑についてもお話しします。(報酬を過少に記載したとされる)金融商品取引法違反罪、(会社法違反罪で起訴された)新生銀行との契約(を日産に付け替えたこと)、(サウジアラビアの友人の)ジュファリ氏に支払った報酬について、私の立場は変わっていません。108日間もの期間を拘置所で過ごしたのにもかかわらず、私は常に無実であるという一貫した立場です。

 私が皆さんにお伝えしたい2つ目のメッセージは、私は日本を愛し、日産を愛しているということです。もし愛情や愛着、心からのつながりがなければ、20年間をその国で過ごしたり、20年間をその会社でリーダーとして務めることなど誰もしないでしょう。そして、この20年間の年月に非常に多くを成し遂げ、非常に多くの結果を残してきました。私が1999年に日本に来たのは、打算によるものではありません。私が1999年に日本に来たのは、この国に魅了され、日産を再生するという挑戦に心を躍らされたからです。

 そして、私が、初めて日本にきたときから全てのキャリアを日産のリバイバルプランにささげてきたことを皆さんよくご存じだと思います。日産で働く数十万人の勤勉な方々、とりわけ日本の方々のおかげで、私たちは大変な成功を収めることができました。日本に対する私の愛情、日産に対する私の愛情というものは、私がいま経験している厳しい試練を経た後であっても、少しも変わることはありません。このことは皆さんにぜひ知っていただきたいし、信じていただきたい。