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【高橋洋一 日本の解き方】「大阪ダブル選」維新勝利の意味 「都構想」住民再投票へ前進、増税反対の「民意」も示された (2/2ページ)

 もっとも、府議会で維新は過半数を獲得したが、市議会では過半数に届かなかった。府知事、市長、府議会を勝ったので3勝1敗といえ、これで都構想に弾みをつけたいところだろう。

 維新代表の松井氏は選挙後に、「都構想に反対の人もいるのも事実なので、丁寧に説明していきたい」と話した。都構想のための住民投票にこぎ着けるには、府議会と市議会の賛同が必要なので、今後は、今回の民意を理由として、住民投票に向けて市議会での多数派工作を続けるのだろう。

 維新は、これまでの10年間でも大阪経済を浮揚させてきた。景気も雇用も10年前と比べて良くなった。2025年万博や夢洲IRも、これまでの路線通りであるので、これを起爆剤として、今後の大阪経済は発展するだろう。

 国政からみても、大阪ダブル選で維新が勝利した意味は小さくない。

 反維新は自民党と公明党が中心だった。国政で維新は、今年10月からの消費増税に反対しているが、自民と公明は消費増税を推進している。自民の中で、官邸はまだ最終的な決断をしていないものの、自民の大半と公明はほとんど財務省の追随者と化しているのが現状だ。

 こうしたなか、ダブル選のうち反維新が1つでも勝利していたら、10月からの消費増税を府民または市民が望んでいるという間違ったメッセージを与えかねなかった。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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