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「金正恩は無意味なことを言っている」北朝鮮国民の不満、爆発寸前 (2/3ページ)

 実際、北朝鮮当局は最近、一般国民に対する統制が以前にも増して強化。2月末にベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談以降、全国各地から「大勢が逮捕された」とのうわさが流れている。平壌、咸興(ハムン)、清津(チョンジン)では、宗教行為、売春、違法映像の流通に対する取り締まりが強化されているほか、米朝首脳会談についての批判をしたことで逮捕されるという事件が複数起きているというのだ。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 だが、それでも人々の鬱憤は収まらない。

 米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)の平壌の情報筋も、最高人民会議第14期第1回会議の内容を伝え聞いた市民の間から「今までの数十年間、自力更生と自律的民族経済と言い続けてきたが、わが国(北朝鮮)が一度でも真の自力更生を達成できたことがあるのか」「数十年間言い続けて嫌にならないのか」などと言った不満と失望の声が湧き上がっていると伝えた。

 また、自国経済に自力更生を達成しうる分野があるのかと、現実味のなさを指摘する声もあがっている。

 「ほとんどの工場が稼働を中断し、なんとか稼働している工場も大部分が中国の設備投資、資材、技術で運営されているのが現実なのに、何をもってどう自力更生しろというのか」

 「市場は『ここは中国か』と錯覚するほど中国の商品で溢れかえっている」

 「国内で流通する貨幣すら内貨(北朝鮮ウォン)ではなく中国人民元なのに、自力更生とは呆れた」(平壌市民の声)

デイリーNKジャパン

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