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南シナ海派遣「いずも」に離島奪還の専門部隊が乗艦 中国を牽制

 今月末から、南シナ海に派遣される海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」に、陸上自衛隊で離島奪還を専門とする部隊「水陸機動団」の隊員約30人が乗艦する。各国の軍隊と共同訓練などを行う予定だ。南シナ海や東シナ海での軍事的進出を強める中国を念頭に、抑止力を強化する狙いがあるようだ。

 「自由で開かれたインド太平洋構想に寄与し、わが国にとって望ましい安全保障環境を創出しようとするものだ」。

 湯浅悟郎陸上幕僚長は18日の記者会見で、こう語った。

 「いずも」は今月末から7月にかけて、フィリピン、マレーシア、シンガポールなどインド太平洋地域の5カ国を訪問し、各国海軍との共同訓練を行う。水陸機動団の隊員も、各国の陸軍や海兵隊との交流を深め、諸外国との連携を強化するとみられている。

 陸自は昨年、初の水陸両用部隊「水陸機動団」を創設した。離島に他国が侵攻した場合、迅速に機動展開して奪還作戦に従事する部隊で、「日本版海兵隊」とも呼ばれている。米海兵隊との訓練を続けている。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「水陸機動団は、沖縄県・尖閣諸島などが侵略された場合、奪還することを想定して発足された部隊で、水陸両用車『AAV7』も導入した。今回の派遣は、中国への明確な警告となる。また、南シナ海周辺の国々を指導する役割もあり、協力関係を増進させることになるだろう」と語った。

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