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【大前研一 大前研一のニュース時評】偽造防止?財務省、紙幣一新の“隠れた意図” 前回の発表は流通開始の2年前にしたが、今回は… (2/3ページ)

 実は前回は、財政赤字を減らすことが隠れたテーマとしてあった。財務省には、新紙幣発行の混乱に乗じて額面の2割くらいを財産税のようなものとして徴収する計画があったと言われている。つまり、1万円持ってきたら8000円と交換して、国が20%パクる。それにより、国の借金を一気に減らそうと考えていた。

 そのための複雑な操作ができるかどうか、ATM(現金自動預払機)製造会社に依頼したが、それが某関西地区の国会議員に漏れて、財務省に「なぜこんなことをやろうとしているんだ」と問い合わせて、この“悪だくみ”はバレて流れてしまった、と言われている。恐れられていた国債の危機も去っていったので本件は沙汰止みとなった。

 財務省は当時、日本国債の暴落が引き金になって世界恐慌になることを非常に恐れていた。そこで、平成の徳政令(借金帳消し)をやろうとしたわけだ。

 財政破綻を避けるには、その価値を何%か割り引いた新貨幣を発行して、国の借金を減らすしかない。その場合、“徳政令”はある日突然、出さねばならない。と同時に、1週間程度の預金封鎖を発動しなければならない。

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