記事詳細

【解剖 政界キーマン】「私の政治家としての信条ですから」安倍晋三首相、憲法改正へ「数」と「公明党」の壁… (2/2ページ)

 さらに、改憲へ向けての新たな障壁が公明党。自民党幹部がいう。

 「そもそも、公明党は改憲には慎重だったが、このところの党内事情から態度を硬化させていくだろう」

 公明党は17年衆院選で敗北した。党勢の立て直しが最重要課題であり、昨年の新潟、沖縄両知事選と、今春の統一地方選、7選挙区に候補を擁立する夏の参院選で勝利して、党勢回復を目指してきた。だが、統一選では、大阪の首長選のほか、地方議会選挙でも苦戦した。

 「支持団体である創価学会の危機感がすごいようだ。このため、参院選までは『平和の党』という原点に戻り、政権内野党を貫く。つまり憲法改正は党勢を取り戻すまでノーということ」(前出幹部)

 統一選で、改憲に理解を示す日本維新の会が息を吹き返したほか、安倍首相周辺では「国民民主党の中にも同調者はいる。選挙後には一本釣りできる」との声もあるが、公明党が離れるとその構想は空しく消え去る。

 「改憲できなければ総裁4選も、というハラはある」(首相側近)というものの、マスコミの世論調査ではいま、「4選反対」が過半数だ。(ジャーナリスト・鈴木哲夫)

関連ニュース