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皮肉!? 文政権の「親北政策・反北抑圧」が期待生み…韓国に広がる「自由朝鮮」支持 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制打倒を掲げ、海外の脱北者らが3月に「臨時政府」として「自由朝鮮」の結成を宣言したことに対し、韓国の脱北者らの間でも支持する声が広がっている。亡命政府の立ち上げには、分断国家特有の“壁”が存在したが、文在寅(ムン・ジェイン)政権の親北政策と反北体制派への押さえ込みが亡命政府への期待を高める皮肉な現象を生んでいる。

 韓国の脱北者団体によると、「自由朝鮮」結成を支持する意見に加え、在スペイン北朝鮮大使館襲撃という違法行為に対しても「よくやった」と英雄視する声が少なくないという。

 北朝鮮からの脱北者は3万人を超え、脱北者団体ごとに祖国の民主化に向けて対北ラジオ放送や風船でのビラ散布など、反体制運動を進めてきたが、ここまで鮮烈に「金体制打倒」を行動で示したケースがなかったからだ。

 背景には「韓国」という存在がある。北朝鮮から韓国に亡命した黄長●(=火へんに華)(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記が「自由朝鮮」の中心人物、アドリアン・ホン・チャン容疑者からかつて臨時政府の主席を要請された際に示した激怒が、事情を如実に表している。

 黄氏は、韓国憲法を挙げて「韓国だけが朝鮮半島の合法政権だ」と語気を強めたという。同席した脱北者団体代表の朴相学(パク・サンハク)氏も黄氏に「同感だった」と振り返る。韓国の脱北者にとっては「韓国の自由民主主義を軍事境界線の北側の社会に広げていく」ことが一義的な目標とみなされてきた。

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