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箱根山「警戒レベル引き上げ」の深刻度 島村英紀氏「いつ噴火しても不思議ではない」

 気象庁は19日、神奈川県の箱根山で火山性地震が急増し、火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを1の「活火山であることに留意」から、2の「火口周辺規制」に引き上げた。同庁は「レベルを3(入山規制)に引き上げるような火山活動の兆候は見られない」としているが、専門家からは危険性を指摘する声も挙がっている。

 噴火警戒レベルが2に引き上げられるのは2015年以来、4年ぶり。

 箱根町は引き上げを受け、大涌谷(おおわくだに)につながる県道はこれまでの夜間通行止めから終日通行止めの対策を強化した。「箱根ロープウェイ」も19日の終日全線運休を決めた。

 「いつ噴火しても不思議ではない状態だ」と強調するのは夕刊フジで「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」(毎週木曜)を連載する武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏だ。

 島村氏は「箱根山の場合、約1300年前の噴火で芦ノ湖と仙石原が形成されたともいわれる。6万年前にあったとされる噴火では横浜まで火砕流が来たとも伝えられる」と指摘、「地震が1日四十数回というのは、かなりの数だ。今後回数が増えれば非常に怖く、注視する必要がある」とみる。

 15年には一時、3の「入山規制」まで引き上げられたことで、観光客は前年より約380万人も減少した。15年の引き上げ後、箱根町では避難計画やマニュアルを策定しており、山口昇士町長は「4年前の教訓を生かす」と強調、観光業への影響については「正確な情報を正確に伝えることが唯一の対策だと考えている」とした。

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