記事詳細

【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】関東地震の“先祖”をたどる… 1703年「元禄関東地震」 (1/2ページ)

 1923年に関東地震が起きた。「関東大震災」と呼ばれるように、10万人を超える死者を生んだ大災害である。

 これは首都圏を襲う海溝型地震の1つで、フィリピン海プレートが神奈川県沖の相模トラフから首都圏の下に潜り込むことで起きる。ほかの場所では太平洋岸の沖にしか起きない海溝型地震が陸の直下で起きるのは、日本ではここにしかない。

 海溝型地震ゆえマグニチュード(M)が8クラスと内陸直下型地震よりも大きいし、プレートが動くにつれて、地震のエネルギーが溜まっていくから、いつかは起きてしまう地震だ。

 そのほかに首都圏では、日本の各地で起きる内陸直下型地震も起きる。現に安政江戸地震(1855年)は、日本で起きた内陸直下型地震としては最大の死者1万人を生んだ。首都圏は海溝型地震も内陸直下型地震も起きるところなのだ。

 海溝型地震は1923年に起きた関東地震の「先祖」として、1703年に起きた元禄(げんろく)関東地震が知られている。

 今度、いつ海溝型地震が襲ってくるのかが大問題である。そのためには、過去の海溝型地震の繰り返しを知らなければならない。

 首都圏は京都や奈良ほどではなくても、1000年以上も人が住んでいて、地震の歴史も残っている。しかし問題は、歴史上の記録は、地震による被害が書かれているだけで、被害のありさまや拡がりから海溝型地震と内陸直下型地震を見分けるのは不可能なことなのである。

関連ニュース