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通学路安全確保の“想定外”「一人にしない」対策でも防げず (1/2ページ)

 川崎市多摩区で通学のバスを待つ小学生ら18人が刃物で刺され、2人が死亡した事件。文部科学省によると、通学路の安全確保はこれまで、「児童生徒を極力一人にしない」ことに重点に置いた対策をとってきたが、今回は近くに大人の目があり、児童たちが集団でいるところを襲われた。文科省の担当者は「まさかこんな事件が起きるとは」と絶句。子供を守る方策が改めて問われている。

 文科省が各地の教育委員会などと連携し、学校の安全対策を大幅に強化したのは、平成13年に8人が殺害された大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件からだ。校門の施錠や防犯カメラの設置など、学校敷地内に不審者が侵入するのを防ぐ措置が取られたほか、地域のボランティアやPTAによる通学路の見守り活動も広がりを見せた。

 ところが、新潟市で昨年5月、一人で下校中の小2女児が連れ去られ、殺害される事件が発生。見守り活動に“死角”があることが問題となる。このため文科省は関係省庁とともに「登下校防犯プラン」を作成。学校や住民、警察などが連携し、通学路の死角など犯罪が起きやすい場所を確認し、特に警戒するよう求めてきた。