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「人は見た目が9割」の風潮に苦しみ続ける中年男性の嘆き (1/3ページ)

 『人は見た目が9割』という新書がベストセラーになったのは、2005年のこと。このヒットを境に、この書籍が本来、伝えている内容ではなく、人を見た目で判断して何が悪いのかと平然と口にする人が世の中に増えた。そんな世間の雰囲気によって大いに割を食っている「見た目が良くない」中年男性たちの嘆きを、ライターの宮添優氏がレポートする。

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 「痴漢対策として、安全ピンを持ち歩くべき」

 ネット上でこんなにも過激な議論が巻き起こるほどになったのは、確かに痴漢などの性犯罪者が多く存在している背景がある。

 しかしその一方で、痴漢や性犯罪について過敏すぎる人たちから、あらぬ疑惑をかけられ、日常生活を送ることさえままならなくなった人々がいることについては、あまり知られていないのではないか…。

 千代田区内の公園に現れたのは、肥満体型にしわくちゃのシャツ、スラックス姿の山崎義之さん(仮名・50代)。一見するとうだつの上がらないダメサラリーマン然とした出で立ちだが、れっきとした大手新聞社の社員。早稲田大学法学部を卒業し入社したあとは、九州や関西で記者として活躍し、40代で東京本社の営業局に移動した。

 「営業といっても飛び込みではなく、既存の取引先とやりとりをするだけ。動かなくなって一気に太ってしまったんですが、ストレスもそれなりにあり、頭も一気に薄くなった。目は昔から悪く、分厚いメガネをかけています。この時期は汗も大変、タオルが絞れるほどですからね」(山崎さん)

 お気の毒ではあるが、その風貌はお世辞にも「かっこいい」「清潔」とはいえない。鼻息荒く巨体を揺らし、常に汗を拭きとる仕草を見せる山崎さんは、電車で隣りあいたくないタイプだ。しかし当の本人も、自分の「気持ち悪さ」は十分に理解していると肩を落とす。

NEWSポストセブン

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