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【高橋洋一 日本の解き方】安倍首相「イラン訪問」の成果と課題 タンカー襲撃は制裁解除狙いか…裏も表も必要な日本外交の試練 (1/2ページ)

 安倍晋三首相はイランを訪問したが、ホルムズ海峡で日本のタンカーが襲撃される事態も起きた。今回の外交の成果と状況の困難さ、今後の展望について考えてみたい。

 まず、安倍首相がイランの最高主導者ハメネイ師と会談できたことの意義は大きい。ハメネイ師が主要7カ国(G7)首脳と会ったのは2016年4月のイタリアのレンツィ首相(当時)以来だという。また、ハメネイ師から「核兵器を製造も保有も使用もしない。その意図はない、すべきではない」との発言を引き出したのは意味があった。

 しかし、安倍首相がトランプ米大統領のメッセージを伝えようとすると、ハメネイ師からトランプ大統領と交渉するつもりはないと強硬姿勢を見せられてしまった。

 安倍首相の外交努力に水を差すような事件も起こった。安倍首相がハメネイ師と会談しているときの出来事で、日本のタンカーを含む2隻が何者かによって攻撃されたのだ。

 米国はすぐにイランの関与を指摘したが、イランは否定した。その後、米軍は、日本のタンカー側面からイラン革命防衛隊の船舶が不発弾を回収するビデオ映像を公開した。イランが関与を否定し、しかも米軍のビデオ公表まで黙っていたということは、攻撃にイラン革命防衛隊が関与した疑いが指摘されている。

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