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【語り継ぎたい天皇の和歌】天地を敬い、つねに民と共に生きる (2/2ページ)

 そんな大正天皇は掲出歌もお詠みになられています。「年々に日本が栄えていくことができるのも、勤(いそ)しみ、励んでくれている人たちがいるからなのだ」という一首。天皇は神だと語られていた時代、「【いそしむ民】があるからこその日本なのだ」と語ることのできた大正天皇の御心を思います。天地を敬い、天地に学び、つねに民と共に生きることを尊(とおと)しとしていた大正天皇。

 今、小学生にはランドセルが常識ですが、そのルーツは1887(明治20)年に伊藤博文が当時皇太子殿下だった大正天皇に贈ったものだと言われます。現代の子供たちのランドセル姿を眺めつつ、「日の本の国のさかえをはかるにもまなびの業ぞもとゐなるべき」と詠まれた大正天皇の教育への想いも偲びたい6月です。(歌人、作家・田中章義)

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