記事詳細

【語り継ぎたい天皇の和歌】日露開戦の年に詠まれた世界平和への願い (1/2ページ)

 いよいよ6月28、29日に「G20大阪サミット首脳会合」が開催されます。日本に集結する世界のさまざまな国の首脳たちを、明治天皇はどのような感慨をもって天から見守っているのでしょうか。

 掲出歌には、「正述心緒(せいじゅつしんちょ)」という言葉が添えられています。これは、「心に思うことを直接に表現すること」を意味する『万葉集』に用例のある言葉です。

 「令和」の出典となったことでも注目されている『万葉集』。先月国賓として来日した際には、あのトランプ大統領もスピーチの中で『万葉集』について語る場面がありました。

 掲出歌の「はらから」という言葉も、実は「兄弟」を意味する『万葉集』に用例のある表現です。「四方の海に囲まれた国々は皆、兄弟である「同胞」なのに、どうしてこんなにも騒乱や戦争がおきてしまうのか」という歌意です。

 『論語』に「君子は敬して失ふことなく、人と恭(うやうや)しくして礼有らば、四海の内、皆兄弟なり」(君子は慎み深く、決して過失のないようにし、他者とていねいに礼儀正しく接すれば、世界中の人々が皆兄弟となる)という孔子の言葉がありますが、明治天皇もこの言葉をご存知だったのでしょう。

関連ニュース