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【語り継ぎたい天皇の和歌】日露開戦の年に詠まれた世界平和への願い (2/2ページ)

 掲出歌が詠まれたのは日露戦争の開戦の年でした。当時、欧米諸国によるアジアへの侵略がおこなわれていた時代です。「どの海も同じ星に生かされ、育まれている。争いは同じ体の中で臓器同士が争っていることに等しいのではないか」

 --明治天皇のそんな嘆きが聞こえてくるかのようです。

 この御製に込められた世界平和への思いに、当時のアメリカ合衆国大統領ルーズベルトも感銘を受けたと語り継がれています。

 今回、G20に集結する世界の首脳にもぜひ明治天皇の御製や心願に接してほしいと思います。昭和16(1941)年9月、対英米蘭の開戦を決定する御前会議がおこなわれた際、慣例を破って、昭和天皇は二度、明治天皇のこの御製を朗誦されたそうです。世界平和を願う御歴代の祈りは令和の時代となった今でも、脈々と受け継がれているのではないでしょうか。(歌人、作家・田中章義)

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