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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】カリフォルニアを脅かす群発地震 長さ1300キロの活断層が原因 (1/2ページ)

 米国には50の州があるが、ニューヨークにもシカゴにも地震は起きない。地震があるのは西海岸のカリフォルニア州と北に離れたアラスカ州だけだ。

 そのカリフォルニア州を南北に縦断してサンアンドレアス断層という活断層が走っている。長さが1300キロもあり、草木の少ないカリフォルニアなので、よく見える。同州で起きた地震はすべてサンアンドレアス断層絡みなのである。

 このサンアンドレアス断層は部分部分で性質が違う。いつも動いているクリープ断層と、ふだんは動かない断層とがある。このうち、ふだんは動かない断層が地震を起こす。

 1906年に起きたサンフランシスコ大地震はサンアンドレアス断層の北部が起こした地震で、米国の大都市を襲った地震として最大の被害を生んだ。マグニチュード(M)は7・8だった。当時のサンフランシスコの人口は40万人だったが、死者は約3000人以上、22万5000人が家を失った。

 十分な耐震強度を備えていなかった建造物の多くが倒壊し、火事は3日間燃え続けた。

 市長は、市内に出動する兵士と警察官に「略奪者はその場で射殺せよ」と命じた。これは厳密には違法だが、市長は責任を問われなかった。

 以後、米国でも耐震建築が盛んになり、カリフォルニアでは内部の人間が逃げ出せるように、ドアは外開きにしなければならない。

 ところで、このところカリフォルニア州の南部ジュルーパ・バレーで小さな地震が集中的に発生していて、地元民を不安に陥れている。震源は数キロ四方の地域に集中している。ジュルーパは同断層の南部に近いところで、ロサンゼルスの50キロほど東にある。

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