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【高橋洋一 日本の解き方】かんぽ生命不正続出の背景 生保は自由化に対応したが…再国有化により「ノルマ」頼み (1/2ページ)

 日本郵政グループのかんぽ生命保険をめぐっては、顧客に対し新旧契約の保険料を故意に6カ月以上二重払いさせていたケースなど、不正が発覚している。背景にどのような組織の問題があるのか。

 かつては「日本人の生保好き」は有名で、外資系保険会社は日本市場への参入を強く希望していた。たしかに1990年代のデータを見ると、生命保険料などで日本は先進国の中でも高い部類だった。

 90年代まで、日本の保険業界には縦割り規制があった。保険業界でも生命保険と損害保険は分離され、銀行、証券とも分離されていた。それが金融自由化とともに、業界の垣根が取り除かれていった。特に、証券投資信託の販売は、証券会社だけではなく、銀行にも広げられた。

 実は、保険という金融商品は、保障面ばかりが強調されるが、運用面をも併せ考えると、保障と証券投資信託のハイブリッド商品ともいえる。つまり、掛け捨ての保険は保障機能だけといえるが、保障機能が弱く満期返戻金が強調されるような貯蓄型保険は、証券投資信託とほぼ同じなのだ。

 かつて保険好きといわれていた時代に日本で主流だったのが貯蓄型保険だった。それが、金融自由化で、証券投資信託の販売が広く銀行などに認められ、外資系にも保険参入が認められたので、本邦系生保会社の競争環境は大きく変化した。

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