記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】韓国「ホワイト国」除外の影響は? 迂回輸入の手口もふさがれ…海外企業の撤退もあり得る (2/2ページ)

 短期的には、韓国の半導体生産に大した影響はないとする、日本の金融機関系シンクタンクによるリポートも出てきた。既に台湾など海外で生産しているメーカーもあることから、韓国メーカーの半導体生産における在庫がすぐにも枯渇する可能性は少ないとしている。

 先日、来日したサムスン電子副会長も、日本でなければ台湾でも、とばかりにフッ化水素を探しに必死であったが、台湾などの現地生産も日本の本社は経産省による最終承認を得てから生産可能になっているという事実が確認されたという。つまり、経産省による日本企業への管理の中で、現地生産が行われているわけだ。

 こうした点からみても、短期的な影響はないとはいえないのではないか。大手メーカーの幹部が東奔西走するくらいだから、一定の影響は避けられないということではないか。

 実際、韓国政府にも、どのような品目が個別許可対象になるのかという韓国メーカーからの問い合わせが殺到しているようだ。

 中長期的な影響もありえる。韓国は、アジアで唯一の「ホワイト国」であるため、先端素材を扱う企業にとって韓国進出にメリットがあった。しかし、そのメリットもなくなることで、進出企業の韓国撤退もありえるだろう。これは韓国経済全体にとって打撃が大きい。

 もちろん日本企業への悪影響もあり得る。ただ、生産メーカーへの直接的な打撃はあるものの、他の企業に対する不買運動も単発的であり、日本経済全体への悪影響は限定的だろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

関連ニュース