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北朝鮮漁船衝突事件「丸腰で検査、撃たれたら即死」水産庁取締船の過酷任務 “武装”は放水銃1つだけ…与野党は批判する前に法整備を (1/2ページ)

 日本の排他的経済水域(EEZ)内にある日本海の好漁場・大和堆(たい)周辺で、水産庁の漁業取締船と、違法操業していた北朝鮮の大型漁船が衝突・沈没した事件が注目されている。与野党から、漁船の乗組員を事情聴取しないまま別の北朝鮮漁船に移した対応に批判が出ているが、漁業取締船が置かれた過酷な現実を知っているのか。かつて取締船に乗船経験のある関係者が語った。

 「水産庁の取締船の多くが、民間から借り上げた傭船(ようせん)だ。乗組員も民間人が多く、とても北朝鮮漁船に対応できない」

 日本海で数年前、漁業取締船に乗船した経験のある男性はこう語った。

 水産庁によると、日本には計44隻の漁業取締船が任務に就くが、官船は7隻とわずかだ。官船でも通訳は民間人が多く、最大の問題は“武装”が前甲板にある放水銃1つしかないことだ。

 男性は「取締船に乗る漁業監督官には捜査・逮捕権があるが、取締船の武装や武器の携行が認められていない。漁船への立入検査の際に特殊警棒を持つ人もいるが、ほとんどが丸腰だ。防具は防刃性能がある救命胴衣だけ。銃で撃たれたら即死だ」と明かす。

 漁業取締船は、EEZや日本の領海付近で操業する外国漁船に対し、小型の高速艇を使って立入検査し、違法操業や規定以上の漁獲物があると拿捕(だほ)する権限を持つ。だが、水産庁が2018年に拿捕した外国船は韓国5隻、ロシア1隻と少ない。

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