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【有本香の以読制毒】「天皇陛下万歳」がなぜ悪い? 偏った政治的発言を流すテレビ局の姿勢に違和感 (1/2ページ)

 天皇陛下が国内外に即位を宣明される「即位礼正殿の儀」が22日、古式にのっとって厳かに執り行われた。リアルタイムのネット上では、皇族方の雅(みやび)やかで美しいお姿に加え、この日の「エンペラーウェザー」にも感嘆の声があふれた。

 前日から降り続いていた雨が、正殿の儀が始まる午後1時前になると嘘のように止み、日が差して虹までかかるという、まさに神話かファンタジーかという奇跡。

 儀式の場に出席した複数の知人の話では、この天候の急変には外国の賓客も驚きの表情を見せ、日頃さほど皇室に関心があるとは思われない野党議員も感激していたそうだ。

 筆者は同時刻、皇居に近いホテルのラウンジにいたのだが、ガラス越しの景色が見る見るうちに変わって、ビルの間から澄んだ青空がのぞき、強く日が差したのには心底驚いた。

 普段、霊的な力を感じたり信じたりはしない方だが、このときばかりは、天照大神の祝福、天皇の霊力を感じずにいられなかった。そして思わず、「天皇陛下万歳」とつぶやいた。

 しかし、である。かくもめでたい日にさえ、嫌ごとを並べる人々がいる。

 例えば、ジャーナリストの青木理氏は民放の番組で次のように言い放った。

 「近代民主主義社会で世襲で身分を継承するのが、果たしていいのかという議論もある」「皇室絡みの行事となると、ついつい『おめでとうございます』『良かったですね』てなっちゃうんだけれど、憲法上問題が生じるような政教分離とかと常に裏腹」「今回行われる皇室外交では、日韓で何が起きるのかが最大の注目点」と、ファクトを無視した、まさに暴言のオンパレードだ。

 紛れもない近代民主主義国である英国や、北欧諸国にも世襲の王室があるという事実は、どうやら青木氏の目に入らないらしい。しかも、191の国や地域から賓客を迎えるなかで、「日韓」を最重要と見るのは青木氏ら特定の人々だけだ。

 かくも強烈に日本のナショナル・アイデンティティーを嫌悪し否定するような言説は今どき珍しい。が、発言者の青木氏よりもむしろ、これほど偏った政治的発言を、反対意見の並立なしに公共の電波で流すテレビ局の姿勢の方に強い違和感がある。

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