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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「神」》住民つなぐ橋 (1/2ページ)

 荒川に架かる木根川橋(きねがわばし)は、東京都葛飾区と隅田川にまたがる。全長537メートルで、5分ほどで岸から岸へ歩ける。荒川の東側(葛飾区)にある綾瀬川という細い河川にもまたがっている。1969年6月、今から50年前にできた。

 木根川橋は荒川と綾瀬川に架かるが、「木根川」という川は見当たらない。そういう名の地名(住所表示)もない。では、この橋の名前はどこから来たのだろうか。

 東岸の葛飾区東四つ木に区立木根川小学校がある。さらに木根川保育園、木根川中央公園など。この周辺にある地区センターを訪ねて聞いてみた。地区センターの受付にいた男性が、別の男性を紹介してくれた。「町の文化と歴史をひもとく会」があるといい、会員で詳しい人がいるという。

 地区センターに来ていただいた澤村英仁さんによると、「墨田区側にも木下川(きねがわ)という名前が残っています」という。なるほど、ネット上の地図ではわからなかったが、改めて調べてみると木下川排水機場や木下稲荷神社という施設が墨田区側にある。しかし葛飾区と同じように住所表示は存在しない。

 澤村さんは「大正時代までは木根川橋の両岸あたり一帯が本田木根川町という地名でした」と話す。大正の荒川開削で木根川地区一帯が川により二分された。現在は川が流れる場所にあった神社も両岸に分かれて移動。昭和になりそれぞれ葛飾区、墨田区となった。