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【富坂聰 真・人民日報】中国で減る「反日」問題 過去の歴史認識に関して勇気ある発言も (1/2ページ)

 いまではほとんどニュースにもならなくなった中国の話題だ。

 中国の「反日」問題である。

 もう4、5年も前のことだ。月刊誌で、日本に“爆買い”に来る中国人に取材して、その詳細を伝えたとき、彼らの日本に対する意識が緩んできていると書いた。

 要するに、中国の「反日」などいずれなくなってしまうだろうという主旨だ。

 これに対して「おまえはだまされている」「中国の宣伝」とお叱りを受けた。だが、現状はどうだろうか。

 軍や海警の対応は相変わらず--ここは自分たちの職務に忠実にやるだけで変化したら逆におかしい--だが、総じて、「反日」と呼べる人々は格段に減っている。

 直近のニュースを見ても、日本のノーベル賞受賞のニュースを受け、ネットには中国は日本を見習うべきという書き込みがあふれ、台風19号の被害に対して中国海軍の艦船が、幕をかけてエールを送るという報道が目を引いた。

 こんな論調を展開すれば、ほほ笑み戦略にだまされるな--。というワンパターンな批判がさっそく聞こえてきそうだが、かつて国内での反発を気にして「ほほ笑む」ことさえ、はばかられたのだから、大きな変化と呼んで、さしつかえないだろう。

 もちろん、国内には相変わらずの反日勢力もいれば、地方には根強い反日ムードもあるが、大勢に影響を及ぼすことはなくなった。

 さて、そんな中国で最近、過去の歴史認識でも勇気のある発言をする人々が現れてきているというニュースだ。

 今回紹介するのは、〈故宮研究員:帝国主義を敵視するために歴史を改ざんしてはならない〉と意見を述べた、故宮博物館研究員の耿宝昌氏だ。

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