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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「神」》大阪の夢洲は真の「ドリームランド」になれるか

 2025年大阪・関西万博の会場地であり、大阪府市が誘致を目指す、統合型リゾート施設(IR)の予定地、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)。

 開発計画が途中で頓挫し、長らく「負の遺産」として放置されてきたエリアだが、大阪・関西活性化の起爆剤として注目されている。

 ここで懸念されているのが、この夢洲の中で、万博とIR、そして地下鉄延伸といった大規模インフラ工事が同時進行で行われるということだ。 夢洲自体はまだ埋め立て造成中で、これから数年かけて土地の基盤整備や、交通インフラの拡充など大規模工事が行われることになる。

 大阪府市は、万博が行われる前年の24年度までにIRを開業したいという目標を立てているが、先行きは不透明だ。大阪市の松井一郎市長は「万博と同時のIR全面開業はあきらめていない」としつつも「不確定要素が多く、調整しようにもまだできない」と今後の調整が課題だとの認識を示している。

 国や日本国際博覧会協会は、「万博ファーストで」との姿勢を前面に出すが、大阪府市にとってIRは夢洲開発が成功するか否かの生命線だけに、万博に間に合わせ、セットで経済効果を狙う目標を引っ込めるわけにはいかない。

 年内にもIR事業者の正式公募を行う方針を掲げる大阪だが、国の法律整備の遅れなどでスケジュールはぎりぎりに。横浜がIR誘致に名乗りを上げ、自治体間の誘致競争が激化する中、どのぐらいの事業者が手を挙げるのかも未知数だ。ある野党議員は「夢洲で大規模工事が集中すると、工事の動線も混乱する。知事市長は無理な目標を掲げている」と批判する。

 不透明感が増す中、大阪府市が11月中にも出すIRの実施方針の内容に注目が集まる。関係者によると、「万博と同時開業」は外せないキーワードとして掲げる予定となっているという。

 夢洲が真の意味での「ドリームランド」になるか否かは、いまだ神のみぞ知る状態。大阪市民として個人的には成功を祈りつつ、冷静に事業計画を取材していきたいと思う。(有)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「神」です。