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香港騒乱、2人目の死者 習近平主席はさらなる「強硬手段」を示唆 日本人留学生は帰国の動き

 新たな犠牲者を出してしまった。騒乱状態が収束する気配がない香港で14日夜、デモ隊などの衝突に巻き込まれ、70代の男性が死亡した。中国の習近平国家主席は、市民の抗議活動を激しく批判し、さらなる強硬手段に出ることも予想され、日本人留学生には身の危険を感じて帰国する動きも出ている。

 香港メディアによると、死亡した男性は黒シャツのデモ隊と市民の衝突の中で、れんがが頭に当たったとみられる。一連の抗議活動による死者は2人目。また警察の催涙弾に当たったとして、15歳の少年が頭蓋骨を折り、重体となった。

 香港について習主席は14日、新興5カ国(BRICS)首脳会議で、「暴力的な犯罪行為が起きており、香港の繁栄と安定を深刻に破壊している」と述べ、市民の行動を強く批判した。

 その発言に合わせるかのように、香港政府は最大100人の刑務所職員を「特別任務警察」に任命することを発表した。人手と警備力を増加させることが狙いで、さらなる動員も予想される。

 こうしたなか、香港に数百人程度いるとみられる日本人留学生にも帰国を希望する声が出ている。日本総領事館は香港中文大などへ職員を派遣し、空港へのシャトルバス乗り場までの車を手配するなど支援している。既に複数の学生が帰国の途に就いているという。

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