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中国に売られる「女子高生」らを待つ過酷な運命 (2/2ページ)

 国際社会の制裁による不況で市場からは商人の姿が消え、不動産価格が暴落している中、これほど手堅く儲けられる仕事はそうないだろう。

 女子学生を夜道で襲って拉致するブローカーも現れ、娘を持つ親は一瞬たりとも緊張を解けないほどの状況だと情報筋は伝えた。

 (参考記事:中国奥地で売られた「少女A」の前に現れた救世主

 北朝鮮女性の人身売買を巡っては、トランプ米大統領が2018年2月、脱北者らをホワイトハウスに招いて実態を聞き取ったうえで「(自分が)なくして見せる」と語っていた。しかし同氏はその後、金正恩党委員長との信頼関係構築を優先し、北朝鮮が嫌う人権問題への言及を避けてきた。

 北朝鮮女性が中国で人身売買の被害に遭うのは、中国当局が脱北者を強制送還する方針を取っていることも背景のひとつだ。強制送還されれば拷問を含む凄惨な人権侵害が待っているため、犯罪の被害に遭っても、当局に保護を求めることができないからだ。

 いま、非核化を巡る米朝対話は暗礁に乗り上げ、金正恩氏は再び弾道ミサイル発射などの強硬路線に戻るかのような姿勢を見せている。どうせ対話が上手く行かないのなら、トランプ氏は新たな対北圧力とするためにも、中国政府に対して脱北者の送還停止を要求してはどうだろうか。

デイリーNKジャパン

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