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北朝鮮、漁船に「凶器搭載」を義務化…日本海で海保に対抗 (1/2ページ)

 冬を迎え、東北の日本海沿岸ではハタハタ漁が本格化しているが、心配なニュースが飛び込んできた。北朝鮮当局が、漁に出る漁師に凶器を搭載するよう指示を出したというのだ。

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、私事旅行で中国にいる元山(ウォンサン)市民が、水産事業所の幹部から聞き、漁師からも確認を取った話として、この件を伝えた。

 当局は漁船ごとに斧2本、包丁10本、鉄製の銛10個以上、表面に釘がぎっしり打ち込まれた棒10本、卵の中に唐辛子粉を詰めた唐辛子卵を20個などを備えよと指示し、積んでいなければ出港許可が出ないため、漁師たちは凶器作りに追われているという。

 この元山市民は、中国の人にこの話をしたが、当初は冗談だと思われ真面目に取り合ってくれなかったと述べた。

 当然のことながら、こんな馬鹿げた指示に北朝鮮国内でも懸念の声が上がっている。

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)在住の華僑は、現地でも同様の指示が出されていることを伝え、日本やロシアの海域まで行って操業するしかない北朝鮮の漁船が、日本の海上保安庁やロシアの国境警備隊に摘発されそうになったときに、振り回して抵抗するためのものだと説明した。

 「このような原始的な道具を使って抵抗するのは本当に危険極まりない」と批判しつつも、お上からの指示とのことで仕方なく準備していると現地の漁師たちの反応を伝えた。北朝鮮国内では、漁師たちの生命が危険に晒されると心配する声が上がっているが、文句を言えば出漁そのものができなくなるので、漁師たちは従わざるを得ないという。

 (参考記事:日本海上での大量殺人…「北朝鮮の海賊」の残虐度

デイリーNKジャパン

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