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任侠山口組が「絆会」に 名称変更宣言で対立回避か

 指定暴力団任侠山口組=織田絆誠組長=が組織の名称を「絆会」に変更したと傘下団体などに周知したことが13日までに関係者への取材で分かった。警察当局は「山口組」の名称使用をやめることで、特定抗争指定暴力団に指定された山口組や神戸山口組との対立を回避する動きとみて情報収集している。

 関係者によると、任侠山口組は12日付の通知文で、山口組の再統合が難しくなったことなどを理由に挙げて名称変更を宣言。山口組と神戸山口組と同じだった代紋も変更するという。警察当局も内容を把握。名称変更が確定したと判断できれば、兵庫県公安委員会が官報で公示する見通し。

 山口組は2015年8月に分裂し、神戸山口組が結成された。17年4月には神戸山口組からさらに一部勢力が離脱し、任侠山口組を結成した。17~18年にかけて、任侠系の関係者が射殺されるなど神戸山口組との間で対立が激化した。

 昨年以降は山口組と神戸山口組の抗争事件が相次ぎ、両組織は今月7日、活動が厳しく制限される特定抗争指定暴力団に指定された。任侠山口組は指定されなかった。

 ただ、警察当局は引き続き警戒を強めており、暴力団追放兵庫県民センターの申し立てを受けた神戸地裁は昨年、任侠系組事務所の使用を禁止する仮処分を決定した。

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