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【大前研一 大前研一のニュース時評】としまえん跡地 公園&ハリポタ+αの活用法 (1/2ページ)

 西武ホールディングス(HD)は、傘下の西武鉄道の完全子会社が運営している大規模遊園地「としまえん」(東京都練馬区)を段階的に閉園させる計画を進めている。

 私は大学時代、夏になると、早稲田大学交響楽団のメンバーの一員として、としまえんでクラリネットを吹き、ボストン・ポップス・オーケストラのようなポピュラー音楽の演奏をした。そういう意味では思い出の場所だ。

 としまえんは開業から90年以上。都民にも人気のオールパーパス(多目的)の大規模遊園地だが、幕の内弁当みたいにアレもコレもというアトラクションや、流れるプールの芋を洗うような混み具合を見ると、今残っているものはまさに日本が途上国だった時代の遺物ではないか、と思わされる。

 としまえんは、若者たちの人口減少もあって、ピーク時の1992年に年間入場者数が390万人だったのに、昨年は112万人に減少している。

 テーマパーク・遊園地の入場者数は、トップが東京ディズニーランドとディズニーシーで、以下、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、ハウステンボス、鈴鹿サーキット、サンリオピューロランド、よみうりランド、ひらかたパーク、志摩スペイン村…ときて、やっと次にとしまえんが顔を出す。スペイン村にも追い越されている。

 敷地は約20万平方メートル。その大部分は東京都に500億円以上で売却する予定だといわれる。都は防災機能を備えた公園を整備する方針で、すでに周辺エリアを「練馬城址公園」としている。

 その残った一部を米国の映画大手のワーナー・ブラザースに貸して、人気映画「ハリー・ポッター」の施設を開業するといわれる。

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