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トランプ大統領、再選へ向けて「忠臣」呼び戻し 「悪いやつを政府から追い出したい」 政府関係者からは批判の声も

 トランプ米大統領が今月に入り、側近を相次いで政権に呼び戻している。ウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判で無罪となったものの、政府内部から次々と批判的証言が出たことに「激怒」(米メディア)しており、身内で周辺を固めて11月の大統領選に臨む考え。ただ「忠誠心」を優先させた人事に懸念の声も上がっている。

 米メディアによると、元ホワイトハウス広報部長のヒックス氏(31)が大統領顧問として復帰。選挙運動を統括するトランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問の下で働く。2016年の前回大統領選から陣営の広報担当として仕えたトランプ氏の「お気に入り」で、18年にメディア企業に転出していた。

 トランプ氏の秘書だったマッケンティー氏(29)もホワイトハウスで政府人事を統括する要職に就く。18年にギャンブル癖が問題となり政権を追い出されたが返り咲いた。ほかにプリーバス元大統領首席補佐官、スパイサー元大統領報道官も最近、ホワイトハウス関連の名誉職に指名された。

 トランプ氏は、政権内部の反トランプ勢力「ディープ・ステート(闇の政府)」が自身の追い落としを図っているとの陰謀論を主張してきた。「悪いやつを政府から追い出したい」として、弾劾裁判後、野党民主党主導の弾劾調査で自身に不利な証言をしたホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)のビンドマン陸軍中佐らを更迭している。

 ただ、トランプ氏寄りの論調で知られる保守系週刊誌ワシントン・エグザミナーもマッケンティー氏のギャンブル癖を念頭に「忠誠心はあっても、国家の運営に当たる職にふさわしくない者もいる」と批判する政府関係者の声を紹介した。(共同)

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