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新型肺炎の致死率2% SARSより「致命的ではない」 WHO見解

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎について、2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、中東地域で発生している中東呼吸器症候群(MERS)と比べて「致命的ではない」と指摘した。中国が17日に提供した新型コロナウイルスの感染者4万4000人以上のデータをもとに判断したという。

 テドロス氏は会見で、感染者のデータについて、80%以上は軽症で、約5%が呼吸困難などで重体に陥っていると説明。致死率は2%程度であることを明かした。MERSは致死率が3割強で、SARSは1割程度とされる。

 また、テドロス氏は中国での新たな感染者数が減少傾向にあるとしつつも「減少が続くと判断するのは時期尚早」と分析した。「すべてのシナリオはテーブルの上に残ったままだ」と述べ、新型肺炎が今後収束に向かうかどうかは不透明であるとした。

 一方、WHOの感染症の専門家、シルビー・ブリアン氏は17日、新型コロナウイルスの感染が拡大している横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、船内という特殊な環境が事態を困難にしていると指摘した。感染拡大を防止するための対応を日本当局と緊密に協議していく姿勢を強調した。

 同船をめぐっては、船内に乗客乗員をとどめる日本の対応を疑問視する報道が拡大している。(産経新聞)