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北朝鮮「マスク密輸」の背後に妹・金与正氏の影 (1/2ページ)

 北朝鮮は新型コロナウイルスの拡散防止のため、今年1月28日から中国との貿易を全面的に停止し、31日からは国境を完全に封鎖した。だがそんな状況下でも、国家から半ば公認を得て、中朝間の密輸を主導する会社がある。

 中国の貿易業者の間では「新型コロナウイルスで国境が封鎖されたが、鴨緑江から鉱物資源を密輸する(北朝鮮の)外貨稼ぎ会社がある」との話が広がっていると韓国デイリーNKの現地情報筋は証言する。社名を知る者は少ないが、権力中枢の大物が承認した「ワク」(輸出許可証)を持っているのではないかと噂されているという。

 ◆普通のトイレを使えない

 ある中国の貿易業者は、そのような噂が流れていて、探し出して取引したという中国の業者が非常に多いと情報筋に述べている。

 「バックに確実な人が付いているのだから、安定した取り引きができるということでつながろうとしている、噂では、その会社の密輸は一度も停まったことがないらしい」(業者)

 この会社の正体は、人民武力省傘下の貿易会社である金峰合営会社だ。そしてこの会社に「ワク」を承認したと噂されているのは、金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会第1副部長だ。

 この会社が取引しているのは鉱物資源だけではない。韓国製のマスクを中国に取り寄せ、商標を外した上で国内に供給しているという。さらには他の医薬品に加え、ちゃっかりと日本製の家電製品も密輸しているという。家電製品は、金正恩党委員長が利用する特閣(別荘)で使用されるものと見られている。

デイリーNKジャパン

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